マリエルが故郷に戻ってきたのには理由があった。デインが持ちかけた取引をすればそれが叶うだろうと考えて、取引に応じることにした。もう二度と誰にも自分を傷つけさせるつもりはないと心に決めて。しかし、その後の展開で二人の関係は単純とは言えなくなってしまうが、二人の間の大きな壁は結婚についての両極端な考え方。デインが自分の心を見つめてマリエルに自分の気持ちを伝える場面はタイトルを思わされました。

前半は妖艶で、いたるところにセクシーさが漂います。それが後半になると一転し、とてもロマンティックに物語が展開します。ヒロインとヒーローのウィットに富んだ会話と、瞼に浮かぶオーストラリアアデレードの景色が彩りを添えてくれます。読み終えて柔らかさと爽快感を感じさせてくれる逸品でした。

マリエルが故郷に帰郷後、それも心に傷を負ってきてすぐに、幼馴染のデインと再会Kした。10年前に「さよなら」を言った彼に…。こんなことって、自分の日常生活にあるような、ないよう…。「お互いが大人になってからの再会とはこんなに激しいのか、うらやましいなぁ～。」と思った。

自分自身も妹のいる二人姉妹ということもあって冒頭からすっかり主人公に感情移入してしまいます。その先が気になって一気に読んでしまいました。
ハッピーエンドはさわやかで気持ちがいいですね。

モデルとして成功した美しいヒロインと、大富豪の実業家であるヒーローの、なんともゴージャスな設定のラブロマンスに一気に魅せられました。ヒロインの幼馴染であり、かつての初恋の相手でもあったヒーローが、ヒロインにつけた心の傷の償いに必死になる姿がとても良かったです♪

なんでマリエルがフランス人の彼と別れて戻ってきたのか知りたくて読み始めたら止まらなくなりました。幼馴染だけに長年の付き合いで心得ているところがある半面、照れたりするのが面白くて、でもまさかそんな事が起こるとは!?　お互いになかなか認めようとしなかったけど尊敬しあえるお似合いの二人でした。