ハーレクイン・シリーズ
恋愛をおそれるダーシーは、皮肉にも“夫”を求めていた。由緒ある屋敷を守るために名付け親の遺産が必要なのだが、相続の条件として、1年以内に結婚しなければならないのだ。苦しまぎれに広告を出すと、ルカという男性が応募してくる。彼の言葉にまじる異国の響きに、つらい記憶が頭をよぎった。3年前に旅先のベネツィアで運命の人と出会い純潔を捧げたが、翌日、その男性は約束の場所に姿を現さなかったのだ……。よみがえる痛みに心乱れる彼女は、そのとき気づいていなかった。まさか眼前にいるのが、非情な目的を秘めたあのときの彼だとは。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年07月20日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年02月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93357-7
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- 書籍番号
- HQB-357 (初版R-1514)
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モニター
偶然の積み重ねにより、出会うべくして出会ったダーシーとルカ。でも誤解や疑念、プライドに翻弄され、二人の運命の糸は複雑にもつれあっていきます。この作品では、ヒロイン「ダーシー」の心の動きだけではなく、ヒーロー「ルカ」の心の動きも丁寧に描写されており、なぜ誤解が生じたか、なぜ気持ちが食い違うのかが良く理解でき、物語に厚みが増しているように思いました。また、次々と降りかかる不運に逃げることなく立ち向かうダーシーの姿に、私は内に秘めた強さを感じました。
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モニター
ダーシーの家を守りたいという気持ち、ルカの復讐心、そして真実が複雑に絡み合い、お互いの心に傷を残します。何度も男性に裏切られ傷つけられたダーシー。読んでいくうちに胸にこみ上げてくるものがありました。ダーシーとルカの仲がうまくいくようでいかず、この先2人はどうなるの? やきもきさせられ通しでした。
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モニター
題名通り「一夜だけのシンデレラ」になったダーシー。いつも自信のない自分とは正反対の女性に扮し、ルカと夢のような一夜を過ごします。その結果、運命が大きく変わるとも知らずに。何事にも常に誠実であり続けるダーシーと、イタリア人らしい情熱と復讐心にもえるルカのやりとりにハラハラして一気に読んでしまいました。ロマンスに浸りたいときには、お勧めの一冊です。
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モニター
おとぎ話のシンデレラ張りの意地悪な義理母姉が登場します。そんな二人と何年も一緒に暮らしていてやさしさを失わないヒロインは奇跡です。多少の容姿コンプレックスが残ってしまったのは、仕方が無いことです。極甘のヒーローがそれを癒すところが素敵です。赤毛は金褐色で、鼻はそり返っているだけなんですって、やっぱり恋って凄い。
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モニター
元々、リン・グレアムの作品は好きで、この作品も読んだことはあったのですが、すっかり内容をわすれていたので、とても面白く一気に読んでしまいました。強引すぎるほどのヒーローと、自分に自信をもてないながらも強い意志を持つヒロインの組み合わせなのですが、最初からヒーローはヒロインに対してメロメロなのですから、何を言ってもとっても可愛いものでした。三部作のうちの一つなので、残りの作品も今一度読み返してみたいと思いました。
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モニター
リン・グレアムの作品は大好きで、出版されると必ず読んでいます。この作品もこれぞリン・グレアムというような作品です。小さな誤解から傲慢な態度をとるヒーローと純粋なヒロイン。由緒ある屋敷を守るために1年以内に結婚しなければならないヒロインの苦肉の策に飛びついてきたヒーローの心の奥に秘めた思いとは? ぐいぐいと読者を引き込む展開はさすがリン・グレアムです。
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モニター
ベネツィアで運命の人に出会った二人、ヒーローはヒロインを泥棒と思い、ヒロインはヒーローに捨てられたと思い、二人とも心に傷を負った。ここからどうなるか心配でしたが、ヒーローの岩をも通す一徹な歪んだ思いが、二人の再会を強引に進めていきます。誤解が解けて立場が逆転するところがおもしろく、素敵なお話でした。
北アイルランド出身。ロマンス作家の中でトップクラスの人気を誇る。大学で法律学を学んでいた18歳のとき結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚という経歴の持ち主。スリランカからの養子を含めた5人の子供を育てている。時間のあるときは大好きな庭仕事に励み、得意のイタリア料理の腕をふるう。