ハーレクイン・シリーズ
ルーシーは憂鬱な気分で中東の国ビリャルへ向かっていた。四年前、ラグビーのイングランド代表チームの理学療法士として働いていた彼女は、スター選手のハリドと恋に落ちた。ところがある日突然、ハリドは理由も告げぬままルーシーを捨てて、故郷であるビリャルへ帰国してしまった――重要な真実を聞くこともなく。今回のチームの遠征先がビリャルだと聞いて、ルーシーは決めた。やはり、ハリドには本当のことを話さなければならない。だが、ビリャルの空港で彼女を出迎えたのは、かつて愛した男性とは似ても似つかない、冷酷なシークだった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2011年01月20日
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- 著者
- ケイト・ヒューイット
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- 訳者
- 深山咲
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年01月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-12574-3
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- 書籍番号
- R-2574
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モニター
ヒーロー、ヒロインの心の動きがとても丁寧に描かれていて感情移入してしまい読み出したらとまりません。傷つけられるのが怖いから自分の気持ちを偽って幸せから目をそらしてしまう。でも、心の奥では夢や希望を捨てられない…。そんな切ない気持ちが感じられる素敵な作品です。幸せの青い鳥は手の中にあるのです。それを捕まえるためには、勇気と信じる心…。この本を読み終わったら、幸せに向かって一歩踏み出せるかもしれませんよ。
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モニター
ハリドはプライドから愛するルーシーと別れてしまいます。一方ルーシーは、ハリドを愛していたために、とても苦しい想いをしてしまい、憎もうとします。そんな二人が数年後に再会。ハリドとルーシーは相手を想う気持ちを互いに隠して接しますが、お互いを想う気持ちに気づきやっと結ばれる・・・ハリドのプライドも少し分かるような気がしますが、素直になれば、もっと早めに幸せになれたのにと思いました。
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モニター
スター選手だったヒーローの突然の挫折は、王子としての威厳と誇りもあって、ヒロインにとても辛い思いをさせてしまうのですが、ヒーロー自身の心の中も、この四年の間は決して平穏ではなかったのでした。とてもやさしい人なのです。もっと早く会えたらよかったのに、というのと、この四年は必要だったのかも、という気持ちが交互にありました。気持ちのすれ違いがとても切なくて、ヒーロー、ヒロイン共に応援したくなります。
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モニター
ルーシーは一度ハリドに捨てられた事でハリドを信頼する事が出来ず、またハリドも子供の頃の経験から自分の怪我のせいでルーシーの重荷になりたくないとルーシーを遠ざけようとします。お互い惹かれ合っているのだからもう少し素直になればいいのにとじれったく感じました。でも、二人をもどかしく感じながらも自分が傷つくのが恐くてあと一歩踏み出せないところは誰でも経験がある感じで共感できる作品でした。
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モニター
理学療法士という職業が私と同じ職種なので親近感がわきました。予想もしない展開にドキドキはらはらでしたが、しっとりとした大人の恋愛にボーっとしてしまう場面もありました。
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モニター
もし、自分の恋人(外国の王子)が、突然いなくなって、その後自分が妊娠していたら……再会し惹かれ合っていながら、なかなか本心を言えない2人がとてもはがゆかった。2人の気持ちが良く書かれていて、最後のハッピーエンドは本当に良かったです。
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モニター
私的には、最後の展開がもっとハッピーハッピーの方が好きですね。ハリドとルーシーの反応がシンプルすぎて、ドバイのセレブなら誰もが絶賛する、あこがれの国もなんだかサラッと。現実にはありえない位の世界を求める人はともかく、夢を見すぎずに読みたい人にいいと思います。
アメリカ・ペンシルバニア州で育つ。大学で演劇を学び、劇場での仕事に就こうと移ったニューヨークで兄の幼なじみと出会い結婚した。その後、イギリスに渡り六年間を過ごす。雑誌に短編を書いたのがきっかけで執筆を始め、長編や連載小説も手がけている。読書、旅行、編みものが趣味。現在はコネチカット州に夫と三人の子供と住む。