ハーレクイン・シリーズ
住み込みの家庭教師ジョアナは、好色な屋敷の主に襲われかけ、それを見とがめた夫人に屋敷を追い出されてしまった。お金がなく宿には泊まれず、娼婦に間違われ、さんざんな扱いを受ける。兄が管理人補佐をしている地所を訪ねたが、兄は解雇され姿はなかった。代わりに現れたのは、ネッドという紳士的な物腰のハンサムな男性。ジョアナに同情したらしく、彼女を村の学校教師として雇うと言う。ありがたい申し出だ。彼女はまず家を借りるため給料の前借りを頼んだ。「いや、それには及ばない。ここに住めばいいだろう」ここに住む――彼とひとつ屋根の下に?不意にふたりがキスする姿が目に浮かび、ジョアナは頬を赤くした。
-
- 頁数
- 256頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2011年01月05日
-
- 著者
- ジュリア・ジャスティス
-
- 訳者
- 正岡桂子
-
- 定価
- 901円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2010年12月16日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-33109-0
-
- 書籍番号
- PHS-9
-
モニター
行くあてもなく途方にくれるヒロインのジョアナに一目で惹かれ、手を差し伸べるヒーローのネッド。ジョアナも魅力的に描かれていますが、私はネッドの魅力に嵌りました。魅力ある大人の男、ネットと未亡人のジョアナの大人の恋が描かれていて、二人が結ばれるまで色々な障害があり、長編ですが一気に読んでしまうほど面白い作品です。
-
モニター
身分を偽ったネッドと、自分のおかれた立場に戸惑うジョアナ。二人の葛藤がもどかしく感じられる展開です。ハッピーエンドなのはわかっていても、ネッドがどうやってジョアナの愛を手に入れるのかドキドキしながら読みました。
-
モニター
序盤、好色な雇い主に追い回される住み込み家庭教師のヒロインが可哀想で、面白く読めました。男爵なのに地所管理人だと身分を偽って、ヒロインを助け、仕事を与え、一つ屋根の下に暮らすうち、二人が惹かれあう姿が微笑ましい。ヒーローのネッドは「甘美な背徳」のハルの友人で、懐かしかったです。
-
モニター
ハーレクインの作品の中では恋愛に積極的な女性が主人公。自分の気持ちに正直で、曲がったことが嫌いな女性ジョアナ。最初は天涯孤独のジョアナに同情し、小学校の教師の仕事を提供した土地の管理人ネッド。方法は違っても土地の人々の暮らしをよくしようという気持ちは同じ。やがて二人の間には…。それぞれがある秘密を抱えているため、そのことが明らかになった時…みんなを守るためにあえて秘密を明かしたネッド。そのことでジョアナと距離を置くことになっても。
ありがちな話にとどまらない展開。二人に未来があるのか。その二人を何とかしようとするネッドの友人夫婦もみのがせませんよ。 -
モニター
親しい人々と別れ、誰にも頼ることができずに家庭教師として働いているジョアナに突然の不運が続きます。兄を頼って旅に出ますが、道中も試練にあい、着いた先に兄は居なくて途方にくれます。そんなときに手を差し伸べてくれた優しい紳士のネッド。彼は自分の身分を偽りながら彼女のために様々な手をさしのべます。お互いのよさを認め合っていく過程がとてもよかったです。ふたりの周辺の登場人物のエピソードにも心惹かれました。
-
モニター
「意外な求婚者」にちょっと顔を見せたネッド(サー・エドワード・オースティン・グリーブズ)がヒーローとなったスピンオフ作品です。リージェンシーですが社交界や舞踏会は出てきません。ヒーローの領主としての仕事を中心に物語は展開します。しっかり者のヒーローやヒロイン像、サスペンスの要素もあり、楽しめました。
-
モニター
不運に見舞われた主人公と、彼女に助けの手を差し伸べる隠し事のある魅力的な男性という定番の設定でありながら、リアリティのあるキャラクター設定とストーリー展開で、最初から最後まで、映画を見るように、ヒストリカルならではの魅力にどっぷり浸れる一冊。特に主人公ジョアナの持つ芯の強さ、聡明さ、セクシーな魅力は現代女性であっても参考になる点がたくさんあって、女性でも彼女のファンになってしまうはず!
-
モニター
好色な屋敷の主人に襲われかけ、ほとんど着の身着のまま屋敷を追われた家庭教師のジョアナと、荒れ果てた領地を親友から買い取り再建に意欲を燃やすネッド。領地に赴く途中で何者かに襲われたネッドはその身分を隠して領民に溶け込みながら調査を進めることにしますが、それは互いに熱い思いを抱くジョアナとの恋の行方に立ちふさがる問題となります。
未亡人でもあるジョアナの方がどちらかと言うと自制心が強く、恋に慎重になっているネッドよりも積極的。民衆を暴力へと扇動する謎の男が暗躍する中、二人の恋も複雑になっていきます。ネッドの親友として関連作のニッキーとセアラ夫妻が登場しますが他にも関連作があるので併せて読んでみるのもよろしいかと思います。 -
エングルメア侯爵夫妻ニッキーとセアラの結婚の際、頼もしい存在だった彼の親友二人ハルとネッド。それぞれがいいパートナーに巡り会えてとても嬉しいです。ハルとエリザベスのお話が先に刊行されましたが、侯爵夫妻の息子オーブリーが2歳くらいとあるので、時系列的にはネッドのロマンスの方が先ということなんでしょうね。
小学三年生のときから物語を書きはじめ、大学では詩集を出版し、卒業後は保険会社やチュニジアのアメリカ大使館で編集者として働いていた。海軍士官の夫について十二年のあいだに七回の引っ越しを経験したあと、現在は米テキサス州東部のパイニー・ウッズに落ち着き、高校でフランス語を教えている。'97年にアメリカロマンス作家協会ゴールデン・ハート賞を受賞。夫と三人の子供、二匹の犬とジョージアン・スタイルの屋敷に住む。