ハーレクイン・シリーズ
ブリタニーは十年ぶりにオーストラリアへ戻ってきた。ロンドンで出世街道をひた走る彼女にとって、この帰省は昇進を賭けたキャンペーンのための出張にほかならない。成功すれば会社のトップに就くことができる。そしてそれを機に、忌まわしい思い出の残る故郷とも決別するつもりだった。ところが交渉の場に現れたのは、なんと初恋の人、ニック。不良少年だった彼が、世界を股にかける実業家になっていたとは!うろたえながらもビジネスに徹しようとする彼女の提案を、ニックはあっさりと退け、逆に驚くべき条件を提示した。「妻になってほしい。お互いの利益のために」
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- 頁数
- 192頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年11月05日
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- 著者
- ニコラ・マーシュ
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- 訳者
- 宮崎真紀
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- 定価
- 755円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2010年10月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-51413-4
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- 書籍番号
- D-1413
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モニター
別れてからもずっと忘れられなかった人と再会しただけでなく、思いもかけない展開で、話にひきこまれてしまいました。二人で、または別々に昔の想いにひたるところには、自分を重ね合わせてしまいました。読み終わって、とても温かい気持ちになれる物語でした。
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モニター
愛し合っていながらも、別れてしまった恋人との再会。お互い忘れることができなかったのに、その気持ちを隠しているところが、もどかしい! ヒロインと父親の葛藤などあり、一気に最後まで読んでしまいました。
ハーレクインの作品には、傲慢なヒーローが多いですが、この作品に関しては傲慢とはほど遠いです。表向きは強そうに見せておいて、誰よりも繊細な気遣いをしています。ヒロインに対しても、驚くほどの気遣いや心配りをみせますが、ヒロインは気づかない。鈍いというよりは、図太いというか精神的に強すぎて細かな配慮に気づかないんでしょうね。珍しくヒーローに感情移入した作品でした。 -
モニター
誤解しあったまま別れた2人が、その苦悩を糧にそれぞれに成長を遂げて再会し、取引としての結婚をします。お互いに惹かれつつも自分の気持ちを素直に認められず、それぞれの葛藤がもどかしく感じます。愛しても愛されない苦悩や不安に耐えられないヒロインがヒーローに黙って別れを告げますが、最後にはヒーローの愛の強さがヒロインの不安を取り去ります。ヒーローの深い愛が感じられるエピローグも暖かい気持ちになります。
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モニター
昔別れた恋人との再会、幼なじみ、契約結婚と、ロマンス小説にはありがちな設定の物語ですが、脇役の人物まで細かく描かれていて情景が目に浮かぶように想像でき、のめりこんで読んでしまいました。好きだった人と別れることになった理由、そして再会してすぐに結婚しなければいけなくなった理由がこの物語の重要な部分でしたが、ここに説得力があったのがよかったと思います。この著者の本を読んだのは初めてでしたが、他の著作も読んでみたいと思いました。
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モニター
お互いに誤解したまま別れ、10年ぶりの故郷での再会は、キャリアウーマンと青年実業家・・それは取引相手としてだった。ビジネス上の偽装結婚とはいえブリタニーは、初恋の人ニックに心を閉ざし自分自身の気持ちに鍵をかける。必死に自身の激情に歯止めをかけるヒロインを時には切なく思い、憐憫の情さえ感じるが、そこには父親との確執が・・この小説は、双方の親子関係も軸となっている。あらゆる意味で、人間同士理解し、話し合うことの大切さを改めて考えさせてくれるものであったと思う。
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モニター
ブリタニーの自分本位の身勝手な考えや、プライドの高さに初めは辟易した。自分が10年経ってステップアップしているように、ニックにだって同じことが言える訳で、変わらない筈が無いのに。読み進めて、互いに素直になれず、同じことを繰り返してしまうのがとても切なかった。だから、ただ純粋な気持ちだけではもう居られないから。運命の人は、何年経っても忘れられないんですね。
少女時代、大事件を追って世界を駆けめぐるジャーナリストになりたいと思っていた。その後、運よく世界を旅する機会はあったが、ものを書くという夢はずっと胸に秘めたままだった。あるとき、長身で黒髪のハンサムな彼女自身のヒーローに出会い、ロマンスのすばらしさに目覚めたことがきっかけとなり、小説を書きはじめた。現在は夫とメルボルンの郊外に在住。執筆以外の時間は理学療法士として働き、体の不自由な人々の社会復帰を支援している。友人や家族と食事やワインを楽しむのが好きで、映画にもよく行くが、暖炉の前にまるくなってお気に入りの本を読むのがなによりも好きだという。