ハーレクイン・シリーズ
ある日ニコールのオフィスに、ライアン・パトリックと名乗る男が現れた。漆黒の髪に整った顔立ち――思わず目を奪われたニコールだが、彼の話を聞くうちに顔から血の気が引いていった。ライアンによれば、二人は同じ不妊治療院に通っていて、その病院で手違いが起きたらしく、いまニコールが身ごもっているのはライアンの子だというのだ。不妊に悩む姉夫婦のために一大決心で代理母を引き受けたのに、義兄ではなく、赤の他人の子供を妊娠してしまうなんて……。呆然とするニコールに、ライアンは冷たく言い放った。生まれてくる子供は僕のものだ、誰にも渡さない、と。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年09月20日
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- 著者
- エミリー・ローズ
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- 訳者
- 西本和代
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-51403-5
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- 書籍番号
- D-1403
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- ミニシリーズ
- 空翔る一族
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モニター
代理出産の手違いで出会う二人・・・というのがとても斬新でした。代理出産をする主人公ニコールの親権放棄や恋心の葛藤に胸が痛み、何でも手にしてしまうライアンは男らしさと強引なところが魅力的です。
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モニター
家族のために尽くすヒロインがよかった。ヒロインの姉が、きちんと反省や後悔をしてくれたらもっとスッキリ出来たかな。シリーズものなので続刊で姉の改心が描かれることに期待します。姉やヒーローの打算に振り回される健気ヒロインが好きなら楽しめると思います。終盤のヒーローの父親が素敵だったので、もっとヒロインと絡んでほしかったな。
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モニター
代理母を姉夫婦のために引き受けたヒロイン・二コールに医療ミスとしか言いようのない悲劇が。芽生えた命をめぐる、ヒーロー・ライアンと二コール。普通に出会っていれば、と思いたくなるふたり。姉夫婦をはじめ両方の家族はみな何かをかかえていて一筋縄ではいきません。二人の運命は?と先が気になっていっきに読み、その後病院のミスが気になりもう一度読みました。医療ミスについての怒りがあまり感じられなかったのが残念。
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モニター
代理母と言うことで仕方ないのかもしれませんが、「契約書」だとか「裁判」という言葉があまりにも頻繁に出てきて、代理母システムになじみのない日本人の私はちょっと白けてしまって、ロマンスという意味ではあまり楽しめませんでした。
大学生のころからつき合っていた夫と四人の息子とともに、ノースカロライナで暮らす。十二歳のころからロマンス小説が好きだった。趣味はキルトづくり、料理(特にチーズケーキが得意)、そしてカウボーイに関すること。息子たちの野球の試合を熱心に観戦する母でもある。