ハーレクイン・シリーズ
リスはアリスト王国の王女でありながら、ある事情から兄の命令でオーストラリアで自活することになった。実業家ジェイムズの秘書の職に就いたものの、電話の応対もできず、まともな書類一つ作れないリスに、ついにジェイムズの忍耐が限界を超えた。「王女という立場に甘えるな」苦言にかっとしたリスは、思わず彼をにらみつけた。たとえ怒っていても、ジェイムズはハンサムでセクシーだ。そして、刺すような鋭い目の奥には金色の輝きが見てとれる。リスは思わず身震いした。彼はわたしをほしがっているの?
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年08月20日
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- 著者
- ナタリー・アンダーソン
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- 訳者
- 水月遙
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12524-8
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- 書籍番号
- R-2524
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- ミニシリーズ
- ダイヤモンドの迷宮
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モニター
ヒロインは一国の王女でありながら事情があり、働かなくてはならない状況で、雇い主のヒーローと出会う。ヒロインの華やかながら浮き草の様な暮らしぶりが、彼女のイメージになっているのですが、実は、健気で前向きに生きようとしている姿勢に好感が持てました。ヒーローの揺れ動く想いも切なく伝わり、ストーリー展開も面白く、ワクワク、ハラハラしながら一気に読み終えました。
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モニター
シリーズの他の巻を読んだことがないので、はじめ、大丈夫かなと思ったのですが、全く問題なく、とても楽しく読めました。他の巻も読みたくなりました!ジェイムズが、リスには非のない、彼自身の苦い過去のために、リスを苦しめてしまうあたり、リスに同情してしまいました。リスの華麗なプリンセスぶりは、読んでいてうっとりしてしまい、華やかな社交界に自分も飛び込んだような気持ちになりました。
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モニター
兄の命令でオーストラリアで実業家ジェイムズの秘書になったプリンセスのリス。仕事に就いた事などないので、当然失敗ばかりします。一方ジェイムズは、美しいリスに対し自分の過去の経験から“パーティ・プリンセス”のイメージを抱き、彼女を軽いだけの女性だと、惹かれる心にブレーキを掛けます。ジェイムズはリサの秘書の仕事に見切りを付け、彼女の得意分野であるパーティーの企画を任せ、リサはその期待に応えようと頑張り、自分の存在価値を見出そうとします。ジェイムズはその過程で彼女の真の姿に気付いていきます。お互いに本当の愛を求め合う気持ちのぶつかり合いは、読んでいて胸が熱くなりました。
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モニター
アリスト王国の兄弟姉妹物語の第7話。ある事情から兄の命令で他国で自活することになった王女リスが、自分の才能と夫となるジェイムズを見つける物語。お互いにコンプレックスを鎧に隠しながら、ジェイムズはリスの優しさに、リスはジェイムズの強さに心を開いていきます。ところで「ある事情」や他登場人物などの思わせぶりな内容について本書では特に詳しく書かれていないので、気づいたらシリーズすべてを読破してしまうこと請け合いです。
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モニター
リスは王女だけど、実業家ジェームズの秘書になります。出会った瞬間に二人は恋に落ちるのですが、過去の傷からジェームズは、ゴシップ紙をにぎわすリスを信じる事ができません。浅はかなパーティ・プリンセスと呼ばれるリスは、本当はパーティが好きなだけで、隠れて慈善事業をするような真面目な女性なのに。誤解と嫉妬と意地で中々進まない二人の恋は、リスの仕事の成功の裏にある勤勉さにジェームズが気づき燃え上がります。
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モニター
本当に王女が秘書になって働いたらこうなるでしょうね~はじめて仕事をした王女の失敗はなかなかすごいですが、一生懸命でそこは面白かったです。王女ではない自分は周囲からどう扱われるかという現実。これはヒロインをとても成長させます。そこにヒーローは惹かれたのでしょうね。
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モニター
さる国の王女でありながら、秘書として働く事になった、ヒロイン・リス。ヒーローである実業家・ジェイムズとの間に起こるラブストーリーです。パーティーでは圧倒的に素敵なプリンセスでも、仕事においてはあまりにも役に立たないリスですが、前向きなリスの性格に好感が持てました。ヒーローも、結婚に懐疑的でしたが、リスを見ているうちに段々と心がほぐれ、二人が惹かれあっていく様子にときめき、一気に読めました。
祖母の影響で十代のころからロマンス小説を愛し、ジョージェット・ヘイヤーやアガサ・クリスティといった古典の間にミルズ・アンド・ブーン社の本をはさんでいた。ロンドンで働いた二年の間に夫と出会った。現在は故郷のニュージーランドに戻り、双子を含む四人の育児に追われながらも、ゴージャスな主人公が繰り広げるラブロマンスを夢想して過ごしている。