ハーレクイン・シリーズ
社交シーズンのある日、ウィンターセット卿は丘の上で少年の変装をしたセリーナという美しい女性と出会った。何度か一緒に遠乗りに出かけるうち心を奪われ、いずれ舞踏会でドレス姿の彼女と会える日を楽しみにしていた。数週間後、ウィンターセット卿は出席した舞踏会場に十三年間待ち続けていた宿敵が現れたと聞き、燃え上がる復讐心に胸を引き裂かれた。弟を翻弄し死に追い込んだ女とは、いったいどんな妖婦なのだ?琥珀色のドレス姿で男性客の注目を一身に浴びるその人物を見て、彼は言葉を失った。セリーナ……?
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年08月05日
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- 著者
- シルヴィア・アンドルー
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- 訳者
- 井上碧
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-33104-5
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- 書籍番号
- PHS-4
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モニター
少年に変装したセリーナは丘の上でウィンターセット卿と劇的な出会いをした。十三年前弟を死に追いやったセリーナへの復讐劇が幕を開けた。身に覚えのない罪を押し付けられたセリーナと、復讐心に燃えるウィンターセット卿との息づまるやり取りや、二転三転する事件に、ハラハラしながら一気に読みました。あの手この手と復讐手段を考える彼の心を揺さぶるセリーナへの愛。心温まるロマンスもあり読み応えある本でした。
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モニター
ヒロインは姪の夫を捜すために西インド諸島からロンドン社交界を訪れます。
社交界デビューの前、お互いの身元を知らない状況でヒーローと出会いました。そして、お互いに惹かれ会いますが、ヒロインが彼の兄弟の死を引き起こした宿敵だと知りヒーローは愕然とします。困難な状況でも強くて勇敢なヒロインと、ヒロインへの復讐と彼女を求める気持ちの間で揺れるヒーロー。ヒロインの評判を貶める策略や ヒーローの兄弟の死の謎など内容も盛りだくさんで、あっという間に読んでしまいました。 -
モニター
憎んでいると言いながらもセリーナを気遣わずにはいられないジェームズと、憎まれているとわかっていても強く彼に惹かれていくセリーナ。心の奥深くでは愛し合い想い合っている二人が、過去の不幸な出来事のせいで傷つけあう姿がとても切なかったです。身分や肩書きなど関係ない、ありのままの姿で愛し合っていた二人がどうやってまたあの時のように幸せになれるのかとドキドキしながら一気に読んでしまいました。
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モニター
ヒストリカルは、ちょっと苦手でしたが、この作品には、あっという間に引き込まれてしまいました。セリーナに次々に降りかかる様々な苦難。でも、臆せず毅然と立ち向かっていく強さとやさしさに1人の女性として惹かれ憧れます。また、ウインター卿とのロマンスが、ドキドキ・ハラハラ(?)で最後まで一気に読んでしまいました。
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モニター
初めて恋したと思った相手が、復讐を誓った相手だった・・・。ひたむきで強い心を持ったヒロインにとても共感し、心ではヒロインに惹かれながらも頭の中は長年の復讐心に縛られたヒーローにもどかしさを感じました。二転三転する物語の展開も読者を飽きさせず、読み応えのあるストーリーです。
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モニター
過去に起こった出来事で魅かれあっている二人が自分の気持ちに素直になれずに物語の最後まで“この二人どうなるの?”とハラハラさせる物語でした。後半にヒーローの誤解がとけヒロインの心を取り戻そうとするとこらからはお好みの展開で・・・初めて読んだ作者さんでしたが大人のしっとりしたロマンスがお好みの方は必読の作品だと思います。
英国の有名カレッジで長く副校長を務めていた。初めて小説を出版したのは一九九一年、ハーレクイン・ミルズ&ブーン社からで、以来、主にヒストリカルを執筆している。男性に求めるのは高潔さだと語り、政治家にそれを求めるのは難しいとも。四十年以上連れ添った夫と愛犬と共にイングランド南西部に暮らす。