ハーレクイン・シリーズ
再会は苦く
贅沢三昧に暮らしながら夫を捨てたのは、人には言えない理由があったから。
大きな湖に浮かぶ島に、ルーシーは手漕ぎボートでひそかに渡った。島には夫リカルドの屋敷があり、警備員に守られている。彼女は屋敷にそっと近づき、邸内をうかがった。そこにはルーシーの最愛の息子、まだ赤ん坊のマルコがいる。なんとしても、いとしいわが子に会いたい……。でも、赤ん坊を父親のもとに置き去りにした母親が許されるの?理由があったにしても、リカルドは会わせてくれないだろう。そのとき、わが子をあやす夫の声と姿に接し、切なさのあまり、ルーシーはうっかり物音をたててしまう。「誰だ?」さっきの優しい声とはうって変わった険しい声が響いた。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年06月05日
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- 著者
- ケイト・ウォーカー
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- 訳者
- 柿沼摩耶
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12502-6
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- 書籍番号
- R-2502
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イングランド中部ノッティンガムシャーの生まれだが、ブロンテ姉妹の生地ヨークシャーで育った。ウェールズの大学、大学院に学び、ブロンテ姉妹の研究で修士号を取得した。夫とは学生時代に知り合う。児童館の司書から出発し、息子の誕生を機に作家活動を開始した。刺繍や編み物が趣味。