ハーレクイン・シリーズ
タマラは、クワシール王国の皇太子カリクから仕事を依頼された。クワシールの祭典で、至宝アザム・サファイアのネックレスのモデルをしてほしいというのだ。じつは七年前、タマラはカリクからプロポーズを受けたが、彼からの愛を感じられずに断っていた。それでも彼への思いを断ち切れずにいたタマラは、決着をつけるため、依頼を受けることに決めた。祭典当日、サファイアを身につけた彼女をアクシデントが襲う。何者かに拉致されそうになったのだ。間一髪のところをカリクに救われたタマラは、彼に誘われるまま砂漠の洞窟へ向かった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年04月20日
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- 著者
- サブリナ・フィリップス
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- 訳者
- 柿原日出子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12488-3
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- 書籍番号
- R-2488
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モニター
7年前タマラは皇太子のカリクと恋に落ちプロポーズを受けますが、カリクの愛が信じられず断ってしまいます。モデルになった現在タマラにカリクから仕事の依頼がきて思い出の地砂漠の王国に向かいます。二人の気持ちが近づたり離れたり最後までどうなるのかハラハラしました。あるアクシデントからタマラを助けるカリクの姿は男らしく素敵でした。傲慢なヒーローのタマラを愛する気持ちが伝わるエピソードでした。
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モニター
育った環境によるものか、なかなか心を開けない二人。積み重ねられる心理的葛藤とは対照的に、会話はさり気ない程です。モデルであるタマラに最初から偏見を持って接してくるカリクでしたが…。
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モニター
「シークもの」はめったに読まないのですが、絢爛豪華~。自家用ジェットに宮殿と、現実を忘れるにはお勧めかも。ヒロインは美人モデルで頭も気だてもよく、ヒーローの皇太子の言葉じゃないですが「非の打ちどころがない」女性。傲慢皇太子がメロメロになるのもあたりまえですね! プライドの高いふたりの素直になれないところは見所です。私の一番のお気に入りはヒーローの父で、人格者の国王です。
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モニター
今まで読んだハーレクインシリーズの本の中でもかなりの読み応えがあった。なぜならば、皇太子カリクとモデルのタマラの会話の駆け引きが多く、言葉の意味を考えながら読む必要があったからだ。そのため、読み終わった後には達成感や充実感まで味わえた。もちろん、ストーリーも面白く最後まではらはらしながら一気に読んでしまった。ハーレクインならではの非日常の空気感もあり、読み物としても楽しめ、一度でニ度おいしい本だと思った。
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モニター
若くして出会い、苦い別れを経験した相手との再会。その瞬間からヒロインの揺れ動く心の描写が丁寧に書かれています。ヒーローは砂漠の国の王子で、行動には多少強引なところがあります。その行動の裏にある感情も書かれ、双方の心の動きが楽しめる作品です。
大学卒業後、余暇を使って小説を書いていたが、スコットランドでシャロン・ケンドリックの講座に参加して以来、自分の本を世に送り出したいなら、もっと書くことに時間を費やさねばならないことに気づいたという。異国を旅したり、家族で一緒に過ごすことを好む。イギリスのギルドフォードに生まれ育ち、現在も夫とともにそこに暮らす。