ハーレクイン・シリーズ
インテリアデザイナーのケイティーは、イタリアのトスカーナに立つジョバンニ伯爵の壮麗な館の改修を請け負うことになった。伯爵は実業家としても大成功を収めているが、数年前に妻を亡くし、それ以来数々の美女と浮き名を流しているという。とても魅力的だけれど、まったく恋愛経験のない私をジョバンニが女性として見てくれることなどありえないだろう。だがある夜、パーティーで突然ジョバンニにキスをされたとき、ケイティーはうっとりとなっていつのまにか積極的に応えていた。目の前でにっこりとほほえむ男性が、どんな思惑をもって彼女を誘惑しようとしているかは想像もせずに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年04月05日
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- 著者
- クリスティーナ・ホリス
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- 訳者
- 大谷真理子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12480-7
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- 書籍番号
- R-2480
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モニター
立場や境遇は違えど傷ついた心を抱えたヒーローとヒロインが、徐々に互いを理解して歩み寄る姿が印象的なしっとりとした作品でした。心のうちを相手にさらけ出すことで、不安を拭い去り幸せを掴んでいく二人に共感と満足感を味わえること必至です。
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モニター
ケイティーは口が堅く思慮深い。顧客に誠心誠意努力をおしまないインテリアデザイナー。評判も良く、このたびもトスカーナの壮麗な館の改修を請け負うことになった。この館の持ち主ジョパンニ伯爵は、女なら誰でも彼の魅力に取り付かれてしまうような素敵な男性である。愛人は持つが妻は要らないという主義の彼とはかかわりにならぬように気をつけている彼女だが、ふと気がつけば彼の魅了に引きつけられていた。果たして二人の恋の行方は? 最後まで楽しめる本でした。
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モニター
伯爵と改装工事請負業者という身分の違いや、辛い経験がありながも、惹かれあっていく2人が、美しいトスカーナの風景とゴージャスな生活を背景に描かれるシンデレラストーリーです。ヒロインの変身に一役買う伯爵の個人秘書エドゥワルドがいい味を出してます!
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モニター
初めてベッドを共にした直後のヒーローの言葉に傷つき、去ってしまったヒロインのことを、「結局、彼女も妻の座狙いの女性だったのか」と決め付けるヒーロー。母親や亡き妻のせいで負った心の傷が原因とわかっていつつも、ヒロインの誠実でプロに徹した仕事ぶりや人間性を見ていたくせに、と少々腹立たしく思いながら読み進んでいったので、ヒロインが抱えていた恐怖心にようやく気づいたヒーローが、過去をの出来事とヒロインへの思いを告白するシーンではジーンときました。
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モニター
仕事ができて美しいヒロインと、実業家で伯爵でもあるヒーローの恋。お互いに惹かれあう気持ちを自覚しながらも、過去に人間関係で傷ついたふたりなので、お互いに自制しあう様子が丁寧にえがかれていて、じれったくなるほどです。いろいろ思い悩むヒロイン、ヒーローがとても身近に感じられます。経過がゆっくりし過ぎる様に感じられた前半に比べると、後半の話の展開が急すぎて、まとめに入ってる感がありましたが。
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モニター
いつも通り、期待を裏切らず一気に読めました。過去に愛のない結婚をし、死産で妻子を亡くし、女性とは深くかかわらず過ごしていたヒーローと、これまた身勝手な母親に振り回され苦労してきたヒロインが、仕事をきっかけにトスカーナで出会います。惹かれているのに辛い経験から、なかなか愛を認められないヒロインにハラハラします。またヒーローの伯爵の豪華な屋敷や部屋の調度品の描写も素敵でした。
イギリスのバース近くで生まれた。初めて鉛筆を手にしたときから文を書きはじめ、三匹の子犬の物語を書いたという。ブラインドデートで互いに一目惚れをした夫と出会って数カ月後に結婚し、二人の子供をもうけたあと、大学の創作クラスで学んだ。その講師だったある詩人に、小説を本格的に書くことを勧められた。古いコテージで子供を育てる自分の生活とは対極とも言えるロマンス小説が大好きだと語る。