ハーレクイン・シリーズ
ペントハウスで愛して
売れない女優の初舞台は、プレイボーイのベッドの上。
ベラはひとり寂しく、バーのカウンターに座っていた。あしたは妹の結婚式。喜びに浮き足立った家族はみな、きょうがベラの誕生日だということを忘れてしまった。めずらしいことではない。女優志望のしがないウエイトレス。そんな彼女は堅物の家族から浮いていて、物笑いの種なのだ。ブライズメイドになるのに、エスコートのひとりもいない。メニューを見たままため息をつく彼女に、男が声をかけた。きわどい名前のついたカクテルを、ふたりのために注文している。家族とは違うワイルドな雰囲気の彼に、ベラは強く心を惹かれた。きょうはわたしの誕生日。さばけた都会の女を演じてみよう。
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- 頁数
- 192頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年04月05日
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- 著者
- ナタリー・アンダーソン
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- 訳者
- 松村和紀子
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- 定価
- 755円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-51371-7
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- 書籍番号
- D-1371
祖母の影響で十代のころからロマンス小説を愛し、ジョージェット・ヘイヤーやアガサ・クリスティといった古典の間にミルズ・アンド・ブーン社の本をはさんでいた。ロンドンで働いた二年の間に夫と出会った。現在は故郷のニュージーランドに戻り、双子を含む四人の育児に追われながらも、ゴージャスな主人公が繰り広げるラブロマンスを夢想して過ごしている。