ハーレクイン・シリーズ
さらわれた手違いの花嫁
夫の生還、よみがえる片想い。妻は愛と嫉妬に懊悩する……。
ローラはある夜、婚約者と馬車で移動中に何者かにさらわれた。洗練された身のこなしに、魅惑的な瞳を持つその男が顔を覆い隠していたハンカチを外した瞬間、ローラは目を疑った――2年前に海で死んだはずの夫、ルーカス! 最愛の夫が生きていた!「きみの婚約も今日までだ。きみはぼくと結婚しているんだぞ」ルーカスをいまだ愛するローラの心はしかし、複雑に揺れた。そもそも二人の結婚は、ルーカスの手違いによるものだったから。そう、私は手違いの花嫁……愛されぬ花嫁だった。ローラのそんな切ない思いを裏づけるかのように、ルーカスはかつて彼が結婚を望んだ別の女性を屋敷で匿うと言いだし……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2024年12月05日
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- 著者
- ヘレン・ディクソン
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- 訳者
- 名高くらら
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- 定価
- 910円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-71695-8
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- 書籍番号
- PHS-341 (初版HS-364)
イングランド北東部サウス・ヨークシャーの緑豊かな土地に、30年以上連れ添う夫と共に住んでいる。自然をこよなく愛し、読書や映画鑑賞、音楽鑑賞が趣味で、とりわけオペラに目がない。時間が経つのも忘れて図書館でリサーチすることもあり、想像と史実の絶妙なバランスが、良質な物語を生み出すと語る。