ハーレクイン・シリーズ
閉ざされた記憶
わたしの“夫”と名乗ったあなた。記憶を失ったわたしを責め苛むのは、なぜ?
5年前、アニーは交通事故で身心に大きな傷を負い、記憶も失った。それ以来、他人を避けて孤独に生きてきたが、ある日、“夢の恋人”とそっくりな男性とすれ違った。夜ごと夢に現れては彼女を抱きすくめる、たくましい体、長い手足……。直感のままに車を走らせると、どこか見覚えのある屋敷にたどり着いた。中から出てきたのは――あの“夢の恋人”だった。威圧的だけれど魅力をたたえる彼に、アニーは目を奪われ、陶然となる。しかし夢では美しいはずの“恋人”の顏は今、苦悶の形に歪み、アニーに軽蔑と怒りのまなざしを向けていた。「君は僕の妻だ。なぜ平然と戻ってきた?」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2022年11月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 橋由美
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-75465-3
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- 書籍番号
- PB-345 (初版R-1714)
読者レビュー
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1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。