ハーレクイン・シリーズ
ヴィヴがかつて愛したガーリブは、オムラーニア国のシークだった。皇太子であり外科医である彼は、立場と職務を優先し、ヴィヴとの関係をひた隠しにしたばかりか、泣いてすがる彼女を、さよならも言わず捨て去った。思いがけない愛の遺産を彼女に宿して……。ヴィヴは、ガーリブが知るよしもないその贈り物を糧に生きた。そして七年が過ぎたとき、彼女はある固い決意を胸に、ふたたびガーリブのもとを訪れる。今の彼が、すべてを知るに値する男性かどうか見極めるのだ。それまでは隠し続けなければ。彼と私の息子のことを。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年12月20日
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- 著者
- オリヴィア・ゲイツ
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- 訳者
- 清水由貴子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-22066-0
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- 書籍番号
- I-2066
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モニター
登場人物の設定がとても魅力的でした。男性がおいかける話なのに、その男性が王子様というほんとに楽しい小説でした。
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モニター
ヒロインのヴィブではなく、ヒーローのガーリブががんばる話です。ガーリブのヴィヴへの夢のような贈り物に、ただただ、「いいなぁ。」、と読みました。「なつめやしのワインって本当にあるの?」、「シヤワルマってなんだろう?」と調べてしまったり。作者がエジプト人でカイロ在住なせいか、とても異国情緒溢れていて、ヒーローが素敵で、ほんと、「いいなぁ」でした。
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モニター
出始めた頃はものめずらしくて読んでいたシーク物、でも宗教観の大雑把さやイロイロな事が鼻について最近は遠ざかっていました。正直モニター本としてきた時には、「あちゃ~~!」と(笑)。読んでみたら・・・シーク物として回避せず、あらすじだけで選んだらきっと読みたいと思うようなストーリー。一気に読みました。誤解で離れた二人のシークレットベイビー物。プライドを持って医師として自立しているヒロインに働く女性は共感をおぼえるのでは? シーク物と退けず、これからはストーリーで判断しないとだめですね。
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モニター
息子サムの父親に対する疑問に答えを出すための再会はやはり、運命に導かれていたのだと感じました。再会しても、別れた事情が主人公ヴィヴの素直になれない場面は読んでいてちょっぴり辛い気持ちになりました。ただ、サムの存在がやはりガーリブの気持ちを変えていき、最後は今後幸せな生活を予感させる素敵な心温まる内容となっていました。
カイロ在住のエジプト人。作家だけにとどまらず、眼科医、歌手、画家、アクセサリーデザイナーという実にさまざまなキャリアをもち、妻と母親業もこなしている。キャラクター設定やプロットのアドバイスをしてくれる娘と、ストーリーが気に入らなければキーボードの上を歩きまわる辛口批評家のアンゴラ猫の助けを借りながら、情熱的なロマンスを書き続けている。