ハーレクイン・シリーズ
島から食料の買い出しに来たカトリオーナは、海が荒れて帰れず、しかたなくラーウィックの町で一晩泊まることにした。ホテルはいっぱいだったが、厚意でやっと一部屋あけてもらう。ところが夜半、カトリオーナの部屋へ一人の男が入って来た。長身の男は、ここは自分の部屋だと言って譲らず、出ていかないならいっしょにベッドを使うと言い出した。
ノリーンは郊外の小さな町で四歳の息子とひっそり暮らしている。彼女が五年前まで名門ヘイル家の嫁であったことを町の住民は誰も知らない。クリスマスの買い物に最寄りの都市に出かけたノリーンは、会ってはならない人と再会して立ちすくんだ。それは亡き夫の兄で、弁護士のグラントだった。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年11月20日
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-81582-8
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- 書籍番号
- PB-82
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モニター
ハッピーエンドなので楽しく読めました。壮大な場所の設定がよかったです。それだけでもロマンチックな感じがしました。たのしかったです。
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モニター
「青きフィヨルド」では、仕事中の事故がトラウマで精神的にももろくなった兄マグナスを献身的に支える主人公カトリオーナの姿がとても印象的でした。そこに、とんでもないアクシデントでブレッドと出会いますが、自分の身を呈してマグナスを回復させます。その根底にはカトリオーナへの深い愛情を感じました。何度も愛を交わしそうになるのに、ブレッドを信じられなかったり、自分の気持ちに素直になれず、上手くいかない場面ではもどかしくもありました。でも回復したマグナスがキューピットになり幸せな結末でホッとしました。
2作目の「サンタさんは魔法使い」は5年経っても衰えないグラントの深い愛情。長い間、ノリーンの消息が分からなかったのに新聞記事で発見する辺りは、やはり運命だったのでしょうか。クリスマスらしく、サンタさんから幸せなプレゼントが届きます。やっはりハッピーエンドは良いですね。 -
モニター
「きらめく季節に」は作家だけでも手にとってしまう組み合わせだと思いますが、手に取ったらハンカチも用意してください。ペニージョーダンは、初めて買った一冊が自分に合わなかったので、敢えて購入してなかった作家でしたが、「青きフィヨルド」にはやられました。けなげな家族思いのカトリオーナ、気が強く恋愛に疎いためにうまく恋心を表せないつらさ。そして、珍しく男性視点の描写がないのも新鮮でした。
アン・メイジャーの「サンタさんは魔法使い」はヒーロー、ヒロインとも大人の物語です。お互いに好き合っていても一緒になれないとノリーンは思い、グラントは一緒になりたいけどノリーンの考えを理解してしまうから一緒になれない、大人だからこそのジレンマです。初々しい乙女の恋と大人の恋の物語を楽しめる素敵な一冊でした。 -
モニター
「青きフィヨルド」心に傷を持つ兄と小さな島で暮らすカトリオーナ。ある日、彼女の生活に高慢で尊大な男性が現れて…。お互いの気持ちがすれ違いもどかしい…まさにハーレクインの王道!最後には胸がキュン!となること請け合い!そして、美しい大自然の描写は、まるでその島に実際行ったようです。さすがペニー・ジョーダン、さすが小林町子さんの訳! 再版してくれてありがとうハーレクイン!
「サンタさんは魔法使い」亡き夫の家族のから、隠れて暮らすノリーン。ある日密かに愛していた、元夫の兄と再会し…。クリスマスの季節にはぴったりの切なくて、ロマンチックなこれもまた、ヒーロー・グラントの一途な愛に胸がキュンとなるお話でした。クリスマスの素敵な贈り物を貰ったような…。長く秘めていた想いが結ばれる、これまたロマンスの王道ですね。過去の「絶対はずれの無い!」名作が楽しめるお得な1冊!是非皆さんにも読んでいただきたいです。
イギリス生まれ。学校卒業後、大手銀行に就職するが、作家になることを決意して退職。三十代になって初めて本格的に小説を書き始めた。人々の内面の葛藤や人間模様を描いて、世界中の女性たちの共感を得ている。これまでに百三十作以上の作品を発表。発行部数は全世界で六千万部を超える、ロマンス小説界の第一人者である。
USAトゥデイのベストセラーリストに載り、他の大人気作家たちからも賛辞を寄せられる。中でもサンドラ・ブラウンは〝表紙に彼女の名前がある――すなわち、その本はいい読み物を意味する〟と絶賛。生粋のテキサス人で、英文学とスペイン文学の修士号を持ち、二年間教師をしていたこともある。英語、スペイン語はもちろん、フランス語も堪能。作家としての輝かしいキャリアに加え、三十年続けてきたピアノのほうもプロ並みの腕前。旅行に行くのが好きで、趣味は夫とコロラド山中をハイキングすることだという。