ハーレクイン・シリーズ
異国の小さな村で、ジュリアは看護師として慎ましく暮らしていた。 かつての喧噪がまるで嘘のようだ。 5年前、ジュリアは大病院で忙しく働きながら、 恋人である優秀な外科医ネイサンとの結婚を目前にしていた。 ところがジュリアの祖母が重病にかかり、彼女は悩んだ末に、 さらなる飛躍を目指すネイサンの負担にならぬよう、 真実を告げずに黙って彼のもとを去ったのだ。 私の選択に間違いはなかったはず。強がるジュリアだったが、 村で偶然彼の姿を見かけた瞬間、切ない想いがよみがえった。 しかし、ネイサンはまるで人が変わったように彼女を責め……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2019年01月05日
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- 著者
- イヴォンヌ・ウィタル
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- 訳者
- 鏑木ゆみ
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年12月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55445-1
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- 書籍番号
- PB-245 (初版R-739)
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かろる
愛する人の成功をひたすら願って身を引いた献身的なヒロインはただでさえ打ちひしがれているのに、突然捨てられたことを恨みに思っているヒーローにひたすら冷たくされ、その恋人にも追い打ちをかけられてどん底。2人の幸せだった頃のエピソードは少ししか語られないのにその温かさに、失った愛の深さを感じさせます。真実に気づいたヒーローのプロポーズの言葉はとても素敵ですよ。
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モニター
看護師をする献身的で自立したヒロインに好感を持ちました。ヒーローの成功を邪魔しないために身を引いた彼女が、偶然再会したヒーローに辛く当たられるのはお約束でしたが、辛く…それでも、患者を介してヒーローの頑なな心が解けていく過程がとても良かったです。ライバルの女性とのエピソードがもう少しあっても良かったようにも思いますが、大団円に心が温かくなりました。
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モニター
自分の幸せを犠牲にしてまでも愛する祖母のために生きる決意をしたヒロイン。結婚寸前で真実もあかさず一方的に別れを告げられたヒーロー。そんな二人の再会。読んでいてもどかしい、じれったい! 読者をそんな気持ちにさせるまさにハーレクインらしい気持ちが揺さぶられる本だと思いました。
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shin
読み始めから身を引くヒロインはなんだか切なかったです。でも、身を引いたことを責めるヒーローに対して腹も立ちました。一喜一憂しながら読んで、最後に二人が長い忍耐が終わり幸せになったときには自分の事の様にうれしかったです。こんなに感情を入れる事ができるこの作者の作品をもっと読みたいです。
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モニター
ヒーローの将来のために別れを決めたヒロインなのに、ヒーローには裏切りと思われてしまいます。ヒーローから怒りをぶつけられるのがどんなに辛いことか…。読んでいる自分も切なくなりました。二人が試練を乗り越えて結ばれて本当によかったです。
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睦生
再会によって、薄れていたはずの怒りや悲しみが再燃。今まで読んだこういった話では根に持つなあと思っていたけれど、齢のせいか、それも愛ゆえとようやく気づきました。が、読者としてはどちらの事情もわかっているのでとにかくじれったい! 傷つけたくない、負い目を追わせたくないと思う健気なヒロインですが、傷つけたくないって言ってもすでに傷つけちゃってるんだからあとはもう真実を話してお互いに再出発といきましょうよ!
南アフリカ生まれ。70年代後半から90年代初頭にかけて活躍した作家。独特な雰囲気をもつ南アフリカの各地を舞台に男女の愛のもつれを描いた作品は、今なお絶大な人気を誇る。