ハーレクイン・シリーズ
リヴは旅行に行く双子の姉に頼みこまれ、数日間だけ立場を入れ替わり、 大企業の社長であるセブの秘書を務めることになった。 彼は海外出張中なので、ばれる心配はまずないという。 ところがある日の昼食後、オフィスに戻ったリヴは仰天した。 机にベビーシートが置かれ、赤ちゃんが眠っていたのだ! 〈あなたの責任よ!〉というセブ宛ての手紙と一緒に。 頼みの姉は帰りが遅れるというし、警察に届け出るわけにもいかず、 やむをえずセブに連絡すると、彼は急ぎ帰国し、こう主張した。 「僕の子供ではないが、とりあえず世話を頼めないか?」 まさか秘書が別人とは疑いもしないセブに罪悪感を覚えつつ、 魅力的な彼の懇願に負け、リヴはナニーを引き受けてしまうが……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年11月20日
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- 著者
- ミシェル・ダグラス
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- 訳者
- 森香夏子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年11月01日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22539-9
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- 書籍番号
- I-2539
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くろだ
双子姉妹の入れ替わりというありがちな設定。そこに「赤ちゃん」という要素が加わることで少し違った楽しみ方ができた。ヒロインとヒーローがそれぞれ恋愛に関して過去を抱えていて、お互いにほんの少し臆病になりつつも徐々に距離を縮めていく様子が読んでいてドキドキしました。
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ひろさく
赤ちゃんを押し付けるなんてどんな冷酷な人柄かと疑いましたが、早とちりでした。「家族愛」を欲しがる心情や社会貢献も見えてきて、ヒロイン同様にヒーローを好ましく思い…いい雰囲気になるのに、身代わりで騙しているわけで、姉思いはいいけど早く打ち明けてと…ハラハラ。ハーレクインらしさに色を添えるのが、ヒロインの過去に封印された絵の才能、その復活のシーンや壊れかけた恋心をほぐす鍵となるくだりが素敵です!
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モニター
セブがちょっと怒りっぽかったけど、逆に言えば正直で一途な傷つきやすいかわいい男の人。きっと結婚後は穏やかなやさしい男性になるのかな?っと想像するのが楽しかったです。序盤はじれったかったけど、中盤からラストにかけての展開には引き込まれました。オリヴィアにはちょっと共感できない時もありましたが、家族に憧れていたセブが妹や姪などと過ごしているエピローグではホッとしました。姉のイライザのお話も気になります。
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モニター
双子の入れ替え物ははこれまでに読んだことありました。この作品のオススメポイントはヒロインがとても素直で自然だと言うこと。それに流されない強さがあります。また、ヒーローはとても優しく傷つきやすく誠実です。そこにオフィスに置き去りにされた赤ん坊がからんできて母親探しの謎解きや家族の繋がり、絆が語られていて読後は爽やかな気分になります。
8歳のときに将来の夢を訊かれて、すでに「作家」と答えていた。チョコレートを隠し持つヒロイン、笑い方を知っているヒーロー、そしてハッピーエンドをこよなく愛する。全米読者選賞、ロマンティックタイムズの批評家選賞のほか、オーストラリアで“ロマンス界のアカデミー賞”と称されるRUBY賞にもノミネートされた、いま注目の作家。オーストラリア東海岸のニューキャッスル郊外に、夫とともに住んでいる。