ハーレクイン・シリーズ
掃除、洗濯、買い物、食事の支度……家事のいっさいをこなしながら、 セリーナはこの数年間、病人を決めこむ気難しい父の世話をしている。 ある日、少しだけ休息を求めて近くの丘にのぼると、 いつもは誰もいない頂上に、見知らぬ男の人がいた。 年上の彼は初対面なのになぜか親しみが湧き、 つかの間ではあったけれど、セリーナは純粋な幸福感をおぼえた。 それからすぐに父が心臓発作で倒れ、主治医の友人として現れたドクター・ファンドーレンを見て、彼女はあっと驚いた──彼こそ、丘の上でセリーナの胸をときめかせた、あの男性だったのだ!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年09月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 駒月雅子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年09月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55438-3
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- 書籍番号
- PB-238 (初版R-1644)
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nuiko
たまらなく胸がときめくお話でした。ヒロインを虐げて、抑えつける人間関係が描かれた前半から引き込まれます。息が詰まるような状況の中でも希望を持ち続けるヒロインがとても健気で、ヒーローと出会い、だんだんと変化していく彼女の人生にいつの間にか夢中になっていました。穏やかで頼もしい男性が好きな方、ほどよい甘さの恋愛小説を探している方に特におすすめです!
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じゅん
初めてハーレクインを読みました。一日で、一気に読んでしまいました。ヒロインのセリーナがとてもいい子で幸せになってほしいと最初から思ってしまいました。ファンドーレンと結婚してからの二人の関係性がとてもじれったくて、恋愛経験のない二人が先に結婚という選択をしてしまうと、こんなにもどかしいのかとハラハラしました。少しずつ相手に惹かれていく気持ち、読んでて久しぶりに若いころに戻ったようにドキドキしました。
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モニター
セリーナは今まで色々なことで苦労していて、その中でファンドーレンと出会えたことは、本当に良かったなと思いました。この二人の恋路に注目してほしいです。内容は読みやすかったですが、展開が早く、もう少し1つ1つの話がゆったりとしていたほうが好みです。でもハーレクインを初めて読む方には、読みやすいと思います。
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。