ハーレクイン・シリーズ
新しい仕事のスポンサーが、まさか彼だったなんて……。 全身全霊で恋した人に無垢な想いを踏みにじられて9年、 やせっぽちの少女から美しいモデルへと成長したギャビーは思いもよらない形で初恋の人マークと再会した。 だが今や大実業家となった彼にはまったく相手にされず、 ギャビーは彼の弟ジョーに誘われるまま食事に出かけるようになる。 穏やかな友情もつかのま、ある夜突然、ジョーは不審な死を遂げた。 茫然自失となりながらも何とか葬儀に赴いたギャビーを、 マークは弟をたぶらかして死に追いやった悪女と一方的に決めつけた。 「弟の眠りを妨げるな。出ていけ──僕の視界から消えてくれ!」
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年06月20日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 平江まゆみ
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- 定価
- 1,181円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年06月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80095-4
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- 書籍番号
- PS-95
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睦生
事態が急変するまでの、ヒーローとヒロインのすれ違いがじれったく、その分クライマックスでは盛り上がります。サスペンスのハラハラとロマンスでのドキドキで心臓が忙しい。ライバルの女性がとてもいい人で、彼女にも幸せになって欲しいと思えるくらいに魅力的に思えました。ラストでようやく最初の誤解が解けましたが、二人の気持ちが通いあった時点でもう気にならなくなっていたけれど、もっと早く話したらよかったのにと残念です。
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天宮
大好きな作家さんの初期傑作、楽しみにしていましたが期待通り! ヒーローに非難される葬儀の場面は痛ましかったですが、何事にも屈しないヒロインの思いが伝わってきます。自分には生涯、彼しかいない、他は考えられないという愛情を描くのが本当に上手な作家さんだと思います。他にはテキサスなど牧場を舞台にした作品が多いですが、これは舞台がニューヨーク。富裕層の避暑地ハンプトンの描写もあり、目新しく楽しめました。
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モニター
ダイアナというと私はテキサス・牧場が浮かぶのですが、今回出てきたのは馬ではなく、車でした。思い込みの激しいヒーローはお約束です。ヒロインのギャビーは過去の別れがトラウマとなっており、さらに度重なるマークからの口撃の記憶も新しく、なかなか信じることができません。純粋なヒロインが臆病になるのも無理はないなって思います。ストーリーは命を脅かす事件や過去のすれ違い、お互いの想いの強さなど面白さ満載です。
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カペラ
ヒロインの気丈さが際立つ作品です。裏切られ、捨てられ、もう二度と誰も愛せないと思うほど傷つけられたヒロインは、ヒーローと辛い再会をします。強くあらねばならなかったヒーローと、いつまでも大人になりきれない弟のいびつな関係が引き起こした事件が、ヒロインの命を危険にさらし…。同じ9年の歳月が、少女を大人の女に成長させたのに、ヒーローはより頑なな男になったのは皮肉だなと思いました。
シリーズロマンスの世界で、今もっとも売れている作家のひとり。1979年のデビュー当時より熱狂的なファンを数多く擁し、つねに次回作の完成が心待ちにされている。かつて新聞記者として毎日締め切りに追われる生活を経験したことから、多忙な日々をものともせず、ファンの期待に応えて情熱的な作品の執筆を続けている。ジョージア州在住。大の親日家で、日本の言葉と文化を学んでいる。2001年8月には初来日を果たし、その魅力的な人柄でファンを虜にした。