ハーレクイン・シリーズ
平民の父を持つロザリンドは、母方の親戚の貴族たちに疎んじられ、 そのつらい経験のせいで上流階級を避けて生きてきた。 足の不自由な弟と幼い義理の弟妹のため、結婚もとうにあきらめていた。 ある日、優しかった継父の死を機に、あくどいおじに家を奪われ、 逃げた先で美しい銀の瞳の旅人レオと出会って心を通わせる。 だがいずれロンドンへ帰る彼を思い、ロザリンドは胸を締めつけられた。 そして生涯でただ一度だけ、愛しい人に身を捧げることを自分に許すが、 ロザリンドが無垢だとわかるやいなや、レオの態度が豹変した。 じつは公爵の彼は、自分に群がる女たちに辟易し、こう思っていた── 彼女も僕の身分を知って、公爵夫人になるために誘惑の罠を張ったのか!
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年06月05日
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- 著者
- ジャニス・プレストン
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- 訳者
- 琴葉かいら
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年05月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33284-4
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- 書籍番号
- PHS-184
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なんちゃん373
優しくて芯の強いヒロインがしっかりしていたので面白い作品でした。家族のため結婚まで諦めてしまう30代のヒロインと、自分の身分から玉の輿狙いの女性にうんざりとしている40代のヒーロー。大人の身分違いの恋が気になって進展しないお互いのやりとりにやきもきしながら読んでました。最後のヒーローの堂々とした男らしい愛の告白に胸がジンとしました。ハッピーエンドの清々しさはさすがにハーレクインですね。
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モニター
両親を喪い、弟、妹を育てるために自分の幸せを諦めていたヒロインに訪れた、たった一度の燃えるような想い。銀の瞳を持つヒーローは、ヒロインを追いかけ想いを遂げた後、忽然と姿を消します。悪徳後見人から弟妹を守るために訪れたロンドンでの、運命を思わせる衝撃的な再会。お互いに身分を偽っていたこと、ヒーローの誤解、後見人や母方の親族とのトラブルに翻弄されますが、流されない強いヒロインを応援したくなります。
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みきみき
二人はそれぞれの事情からお互い偽った姿で出会い、それでも惹かれずにはいられません。自分たちのスタンスを守ろうとしますが、気がつけば相手に翻弄されているって感じですかね。前作「伯爵と壁の花」では愛に懐疑的だったはずのヒーローが、ヒロインにはメロメロです。最後に少しハラハラさせるシーンもありますが、そこはハーレクイン、ちゃんとみんながハッピーエンドです。魅力的な登場人物が多いので、さらなるスピンオフを期待します。
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モニター
「きょうだい愛」を強く感じる作品でした。ロザリンドの弟、妹を守ろうとする姿勢。そんな姉を男として守ろうとする弟。周りの言動に左右されず、芯のあるヒロインで、幸せになって欲しいと願わずにはいられませんでした。
ロンドン北西部の町ウェンブリー出身。読書、物語の創作、動物をこよなく愛する子供で、当時から大人になったら作家になりたいと公言していた。その夢は多感な時期にいったん熱を失うが、読書と歴史への愛は冷めず、とりわけジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーの小説が英国摂政期に興味を持つ原動力となった。情感豊かなリージェンシーを得意とし、本国ヒストリカル・ファンの間でも高い評判を得る人気作家。