ハーレクイン・シリーズ
値打ちのない花嫁
持参金も、まともな服さえもない私に、
値打ちなんてあるはずがないけれど……。
屋敷と財産を賭博で失った父が蒸発し、シーアは独り取り残された。 父は最後にサー・デヴリンなる貴族を相手に大負けして、 彼女の花嫁持参金まで巻き上げられていた。 路頭に迷ったシーアは苦渋の選択でサー・デヴリンの館を訪れ、 切なる願いを申し出た──私をもらってください、と。 デヴリンは突如現れたみすぼらしい身なりの女性の言葉に驚きつつも、 理想の花婿と見るやつきまとってくる貪欲な令嬢たちを退けられ、 跡継ぎも手に入るなら好都合と、彼女の願いを叶えてやることにする。 半年前に見かけた瞬間から彼に恋していたシーアは舞い上がるが、 初夜を迎えた翌日から、夫は急に冷たく無口になってしまい……。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年03月05日
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- 著者
- マーガレット・ムーア
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- 訳者
- 堺谷ますみ
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年02月15日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33278-3
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- 書籍番号
- PHS-178
読者レビュー
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さはらゆみ
父親の賭博が原因で、破綻した貴族の令嬢であるシーアが、準男爵のデヴリン宅を訪れ、結婚を提案するところから物語は始まります。妻となったシーアの魅力に抗いつつも、心引かれていくデヴリンの様子が丁寧に綴られており、読んでいる間、その情景が目に浮かぶようでした。紆余曲折の末訪れるラストシーンは、読んでいる私さえも笑顔にしてくれるそんな作品です。
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あこ
ヒロインのシーアがどこまでも雄々しくてつい応援したくなります。デヴは最初遊び人に見せながら、もともといい人で、途中嫌な人もそれほど出ずふたりが少しの誤解からお互いを気遣いながら愛を深めていくのが私好みでした。最後は3組のカップルができるのかな? と期待させる終わり方もよかったです。
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yuripeko
私好みのストーリーで、面白かった。大作家の方だけに、読みやすくてフムフムと読み進められた。ヒストリカル作品が好きなら、どっぷりとイギリス貴族の世界が味わえるのでおすすめです。ヒロインの生き方も参考になります。
中世のイングランドを舞台にした作品で好評を博す。特にハーレクイン・ヒストリカルのミニシリーズ〈戦士に愛を〉では、多くのファンを魅了した。作家になったきっかけは、8歳のとき友人とともに、美しい乙女とハンサムな男性が主人公の物語を作り上げたことだったと振り返る。トロント大学では文学士号を取得。現在、作品数は40を超え、フランス、イタリア、ドイツなど世界中で出版されている。