ハーレクイン・シリーズ
ガブリエラはドゲール男爵一行の到着を待っていた。 伯爵である父はひと月前に亡くなり、彼女には借金だけが残された。 城と領地は没収され、今日ドゲール男爵に明け渡すことになっている。 でも、消息不明でまだ父の死も知らない兄が戻るまで、 わたしはなんとしてもこの城に残りたい。 一縷の望みを胸に、彼女はやがて到着した男爵に願いを伝えた。 すると、噂にたがわず冷酷な彼は、情け容赦なく言い放った。 「ここを出ていくか、召使いとして城に残るかだ!」 あまりのことに色を失うが、行くあても金もないガブリエラは、 悲痛な思いで召使いになる道を選んだ……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年12月05日
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- 著者
- マーガレット・ムーア
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- 訳者
- 下山由美
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年11月15日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33273-8
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- 書籍番号
- PHS-173 (初版HS-112)
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モニター
「悪魔の申し子」と言われている自分の評価に似合う冷たい対応をしようとしながらも、ヒロインに惹かれる気持ちが抑えられず、不器用な対応をしてしまうヒーローにはらはらしているうちに一気に読み終わりました。ヒロインも非常に意志が強いけれど、間違いを素直に認める潔さもあり、頑固すぎてストーリーを混乱させることもなく、二人の魅かれあう過程を堪能できました。王道の恋愛ものだけれど古臭くならず、登場人物それぞれの心情にも納得できるのはさすがマーガレット・ムーアだと思いました。
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モニター
黒づくめで威厳たっぷりの男爵は美人で優しい愛人がいるのにヒロインに惹かれる。ヒロインに気持ちを支配されると思い冷たくあしらい城から追い出そうとするが、ヒロインが逆境にめげず立ち向かう姿がgood! 気になっていた気になっていた登場人物もハッピーエンドになりほっこりする物語です。
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モニター
悪魔の申し子という異名を持つ男爵とその愛人が乗り込んできて、一人で領地を守るヒロインがどんなひどい目に合うのかと思いながら読み進めました。いい意味で予想を裏切られハッピーエンドになりましたが、貴族側のプライドや傲慢さも垣間見られ、サブキャラ達の人となりに癒されました。
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モニター
召し使いとして働くことになったヒロインの強さ、冷酷だと思われたヒーローの優しさを感じ取れる1冊です。次にどうなっていくのか先が読めず、時にはドキドキハラハラして、時には切なくなったり、ほっこりしたりしました。シリーズ作のようだったので、他の作品も読みたくなりました!
中世のイングランドを舞台にした作品で好評を博す。特にハーレクイン・ヒストリカルのミニシリーズ〈戦士に愛を〉では、多くのファンを魅了した。作家になったきっかけは、8歳のとき友人とともに、美しい乙女とハンサムな男性が主人公の物語を作り上げたことだったと振り返る。トロント大学では文学士号を取得。現在、作品数は40を超え、フランス、イタリア、ドイツなど世界中で出版されている。