ハーレクイン・シリーズ
最愛の父を亡くし天涯孤独となったテスの頭に浮かんだのは、 いまは遠くへ行ってしまった初恋の人、マットの美しい顔だった。 かつて瀕死の重傷を負った彼をテスの父が救い、 傷が癒えるまで、彼女がつきっきりで看病したのだ。 そのときから胸の中でマットへの恋心を密かに育ててきたテスは、 身寄りなきいま、彼を頼るほかないと列車に飛び乗った。 目的地シカゴでは、以前にも増して大人の色香を漂わせる、 エレガントなスーツを着こなしたマットが待っていた。 ところが、痛いくらい胸を高鳴らせるテスとは対照的に、 彼はこちらが近づこうとするほど彼女の想いをはねつけて……。
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- 頁数
- 280頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年10月20日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 香野純
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- 定価
- 1,181円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年10月05日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80092-3
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- 書籍番号
- PS-92
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mint
以前読んだ「ペーパー・ローズ」を思い出した。すごく切ないのが共通している。それにしても昔の女性って今は当たり前のような権利、主義、主張などいろんな事を許されていない。テスは戦う女性だなと作品を読んで強く感じた。あらすじにあったマットの「秘密」を打ち明けたシーンは最低って思ったがテスが許したので寛容な気持ちで最後まで読めた。
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なんちゃん
ヒーローを一途に思うヒロインがいじらしくて。これほど好きなのに冷たくされているというのが本当にせつなくてかわいそうでした。ヒーローも密かにヒロインを愛しつつもこれまた気持ちを率直に表せない。いつ、どういう形で結ばれるんだろうとじりじりしながら読んでました。こういう作品を書かせたらダイアナ・パーマーの右に出る作家さんはいません。ダイアナ・パーマーの良さを堪能できる一冊です。
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モニター
舞台は1903年、女性の権利を得るために闘うヒロインが愛した男性はネイティブ・アメリカンの血を引いていた。差別と偏見に断固闘おうとするヒロインだが、ヒーローに女性として見てもらえないことに悩む日々。女性の権利を得るためには大変な時代もあったんだと改めて感じつつ、ヒロインの想いが通じてよかった! エピローグまで読むとスカッとしますよ!
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モニター
ダイアナが描くヒロインは、いつも純粋でいじらしくて、とても好きです。対してヒーローには、そんなに自分の心と闘わず、好きなら好きと言ったらどうなの、と思わず突っ込んでしまう。でも、安定の素敵な作品でした。
シリーズロマンスの世界で今もっとも売れている作家の1人。各紙のベストセラーリストにもたびたび登場している。かつて新聞記者として締め切りに追われる多忙な毎日を経験したことから、今も精力的に執筆を続ける。大の親日家として知られており、日本の言葉と文化を学んでいる。ジョージア州在住。