ハーレクイン・シリーズ
ハイランダーと清らな娘
領主の花嫁にふさわしからぬ、
出自の知れない記憶喪失の娘。
さる一族の領主ギルクライストは、どしゃ降りのなか、 ハイランドの泉で倒れていたはかなげな乙女を助けた。 名や出自を尋ねても、彼女は思い出すのはおろか口もきけなかった。 “処女の泉”と呼ばれるこの地には癒やしの力があるとされ、 手負いの者や、純潔を取り戻したい訳ありの女が訪れると言われている。 この天使を絵に描いたような娘が、まさか清純ではないと……? 彼女の指輪から名はレイチェルとわかったものの、それ以外は不詳で、 ギルクライストはとんだ厄介を背負い込んだものだと自戒した。 一族の長として一刻も早く花嫁を迎えなくてはならない身で、 どこの馬の骨とも知れぬ娘の純真無垢な姿から目が離せなくなるとは。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2017年05月05日
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- 著者
- デブラ・リー・ブラウン
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- 訳者
- 沢田純
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年04月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33259-2
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- 書籍番号
- PHS-159 (初版HS-111)
読者レビュー
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モニター
久しぶりに読むハーレクインヒストリカルでしたが、読み進めるうちに「あれ。これ、どこかで読んだような・・・」と既視感が。なんとあの『処女の泉』の改題作品でしたか!! お気に入り作品だったので、もう一度復刊しないかしら、と思っていたところでしたので嬉しい驚きでした。これから初めて読まれる読者さんも多いと思います。最後まで二人のやりとりで楽しめる一冊です。
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モニター
城主となったキルクライストは泉で見つけた素性のわからない女性に惹かれていきます。惹かれてはいけないと思いつつ止められない葛藤。レイチェルは何者なのか? どこから来たのか? ワクワクしながら楽しめました。
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みーな
記憶をなくし何か秘密を抱えたヒロインと火傷のせいで殻に閉じこもっていたヒーロー。ヒーローはヒロインのおかげで様々な感情を取り戻します。ヒロインの記憶はいつもどるのかと最後までドキドキしながら読みました。
1997年からロマンス小説家を志し、本作『ハイランダーと清らな娘』がデビュー作となる。地質学者として北極で働いた経験があり、シエラネヴァダやアルプス山脈をたびたび訪れる冒険好き。カリフォルニア州出身で、頑固なスコットランド人の夫とペットのマスティフ犬に創作意欲を刺激されると語る。