ハーレクイン・シリーズ
私が変わる朝
カウンセラーのアリスのいちばんの心配事は、 虐待を受けている17歳の少女のことだった。 ある日その少女から妊娠したと告げられたとき、 アリスの脳裏に、同じ頃の自分の姿がよみがえった。 流産、そして愛する人との別れ──いいえ、私は捨てられた……。 「彼のお父さんが私たちを別れさせようとしているのよ。 “冷血ブラッドフォード”と呼ばれる辣腕弁護士なんですって」 少女の言葉に、アリスは凍りついた。ヘイズ・ブラッドフォード? かつて私を捨てたあのヘイズが、この少女の相手の父親なの? 思いがけない再会を前に、アリスの心は激しく揺れ動いていた。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年12月20日
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- 著者
- エリカ・スピンドラー
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- 訳者
- 石川順子
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年12月02日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90454-6
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- 書籍番号
- K-444 (初版N-582)
読者レビュー
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モニター
12年前の悲惨な別れから、思いがけず再会した二人。当時19歳だったヒロインと、妻を亡くして幼子を抱えた新米弁護士のヒーローとの熱い恋…どちらの立場で考えても理解できる理由があり、切なさともどかしさが何度も交錯しました。絶望的な幼少期を過ごしたにも関わらず優しく愛情深いヒロインに引っ張られ、一気に読み進められます。
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モニター
ヒロイン主体の恋物語かと思ってましたが、ヒロインがかかわった大切な人々のそれぞれの気持ちが伝わってくるお話でした。
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モニター
ハーレクインというよりは、親子の再生の物語のように感じました。ヒロインとヒーローの過去がヒーローの子によって繰り返される。その現実に対してこのヒーローの頭の固いことと言ったら! 私はどちらかと言うとヒーローの息子カップルの気持ちの強さが気に入りました。
ルイジアナ州ニューオーリンズ在住。美術の修士号を取り、ビジュアル・アーツの世界で活躍したのちに、1988年作家デビュー。アーティストの感性を生かしたみずみずしい描写と、ドラマティックなストーリーで、人気作家の地位を確立した。1995年発表の本作『レッド』はベストセラーとなり、日本ではコミック化、テレビドラマ化もされた。近年はサスペンス色の強い作品を積極的に著している。