ハーレクイン・シリーズ
海運王の娘ジュディは、美女と呼ばれて愛情深く育てられ、 いまは保育士になる夢を叶えて幸せな毎日を送っている。 そんなある日、父と兄が話しているのを偶然耳にした彼女は、 非道な資産家によって家業が倒産寸前に追いこまれたことを知る。 野獣と評されるその男は、彼の暮らす島にジュディが来るなら、 借金の返済を猶予するという奇妙な条件を出してきた。 周囲の反対を押し切り、ジュディはカリブ海に浮かぶ島へ向かった。 端整だが険しい顔のマクファーランドは彼女が着くなり告げた。 「君には、ぼくが飽きるまでこの島にいてもらう」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年10月05日
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- 著者
- デビー・マッコーマー
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- 訳者
- 秋野ユリ
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年09月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-42080-0
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- 書籍番号
- PB-180 (初版L-373)
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- ミニシリーズ
- 愛の伝説
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こたろうなち
ジュディは外見の素晴らしさだけではなく、優しさ、思いやり、ユーモアにあふれる人柄です。物語を通して、純粋さ、清らかさが伝わってきます。女性からみてもとても魅力的な女性で、彼女に引き付けられ、彼女が大好きになってしまいます。一方、マクファーランドは、影を背負いながらも、必死に自分自身と対峙していますが、気持ちを表現するのが上手ではないのでもどかしくなり、ついついエールを贈っている自分がいました。脇役が、さらに2人を引き立てるのに一役買っており、見事です。一気に読む事ができますので、「すばらしい時」を体感することができると思います。
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モニター
「美女と野獣」好きの方にはぴったりの一冊です。純真で心優しいヒロインと傲慢で偏屈なヒーローが少しずつ心を通わせていく過程がすごく素敵です。宝石や車を贈れば相手が喜ぶと思っているヒーローが、無欲なヒロインの望みをなんとか叶えようとする姿は微笑ましくもありました。使用人達がヒーローの癇癪に怯えながら二人を応援しているところも読みどころです。
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湊
『美女と野獣』をモチーフに描かれたロマンス小説。「ビューティ」と家族に呼ばれるジュディの純真で勇気ある行動に、「野獣」と揶揄されるマクファーランドの冷徹な事業家としての厳しい態度が、ジュディと過ごす事によって気持ちや行動が変化していくのが伝わってきた。現代版・美女と野獣という雰囲気で、マクファーランドの屋敷に仕える者たちも魅力的で、ジュディの言動に惹かれて屋敷の雰囲気も変わっていくのも良かった。
4人の子供を育てながら作家になる夢をかなえ、今や作品が世に出る度にベストセラーリストの上位にランクインする人気作家になった。2010年には米国ロマンス作家協会の特別功労賞を受賞。女性を勇気づけるような、心温まる物語が世界中で愛され、総発行部数は1億7000万部を超える。ファンレターは北米をはじめ、18カ国から届くという。