ハーレクイン・シリーズ
5年前、リリーは車の事故で死んだ──。 しかし本当は、名前を変え、別の場所で暮らしていた。 血のつながらない兄ラファエルとの愛に溺れていた彼女にとって、 そうするしか、中毒のような関係から抜け出すすべはなかったのだ。 しかしあるとき、リリーはとうとう彼に見つかってしまう。 昔、二人の関係を“汚れた秘密”と呼んだラファエルに、 私がひそかに産んだ息子のことを知られるわけにはいかない。 突然のキスに心は動揺していても、彼女はとっさに嘘をついた。 「私はリリーじゃないわ。あなたは誰……?」
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年07月20日
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- 著者
- ケイトリン・クルーズ
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- 訳者
- 麦田あかり
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年07月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13176-8
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- 書籍番号
- R-3176
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ぽよ
好きな男性の前で、他人のふりをするって今までにないシチュエーション。でも、真実を知ったら、他人のふりをしたくなる理由が分かって何とも言えない気持ちに。イタリアのクリスマスが背景でとてもロマンチック・・・。ラファエルの弟のルカは兄に負けず劣らず魅力的、それに可愛いアルロちゃんにもっと登場してもらいたかったな。
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モニター
愛を信じないヒーローと愛を信じるヒロインとの間のプライドのぶつかり合いが読みごたえあり。
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モニター
いつも傲慢で最低なヒーローでも、実はヒロインの誤解でいい人が多いハーレクインですが、ラファエルは本当に最低でその裏切りが明らかになるシーンではとても胸が痛くなります。惹かれてしまうリリーの気持ちもなかなか理解出来ないし読んでて苦しくなるのですが、ついつい読み返してしまう不思議な作品です。
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ねーこ
泥沼のような関係の二人に、最初から最後までハラハラさせられました。義理ではあるものの兄妹である二人の禁断感がとてもよく出ていたと思います。ヒーローの放蕩具合が本当に酷いので自然とヒロインを応援しちゃいました。
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モニター
ドラマチックなお話でした。ただヒロインを喪ったと思っていたヒーローの苦悩がもっと書かれていた方が、ヒロインに行った仕打ちとの釣合が取れていたと思います。
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ひろさく
身勝手なヒーローとの許されない関係からヒロインが逃げ出した心情にも共感しつつ、ヒロインの死を嘆き面影を追い続けるヒーローのヒロインへの限りない愛着に圧倒され、あまりの絶望的な重苦しい愛憎に幸せな解決は望めないのではとドキドキ。時折みられる息子アルロの無邪気さにホッと救われながら一気に読み切りました。ハーレクイン的なハッピーエンドへの急展開がやっぱり面白い一冊です。
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久万娘
とにかくドラマティックな作品でした。愛した人との絆を絶ちきり二度と会わないために死んだことにするなんて凄く強いヒロインでした。何故そこまでして…の理由は後々明かされるのですが、ヒーローの苦悩をもっと書いて欲しかった。
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ゆゆ
2人ともすごく愛に不器用なヒーローとヒロインです。そんな2人のぶつかりあいは、愛を確認しあっているように感じました。個人的にはもう少し家族愛や、背景が丁寧に書いてあるとよかったかなとは思います。
ニューヨークシティ近郊で育つ。12歳のときに読んだ、海賊が主人公の物語がきっかけでロマンス小説に傾倒しはじめた。10代で初めて訪れたロンドンにたちまち恋をし、その後は世界各地を旅して回った。プラハやアテネ、ローマ、ハワイなど、エキゾチックな地を舞台に描きたいと語る。