「楽しい」から強くなれる プロサッカー選手になるために僕が大切にしてきたこと
ドイツ・ブンデスリーガのデュエル王に輝いた遠藤航が明かす、当たり負けしない思考。好きな気持ちは力になる。
「日本人選手はフィジカルが弱い」という評価を覆し、ドイツ・ブンデスリーガで日本人初の「デュエル勝利数1位」を獲得。東京五輪にオーバーエイジ枠で出場し、名門シュトゥットガルトの不動のボランチとして今シーズンから新キャプテンに就任した遠藤航。
いま最も注目されているサッカー日本代表選手のひとりは、これまでどのような道のりを歩み、どんな努力を重ねてきたのか?
初の書き下ろし著書では、彼を支えてきた自然体の思考法と、これまでの知られざる歩みが明かされている。
“当たり負けしない”体に備わった、“当たり負けしない”考え方とは——。
サッカー日本代表の新たな中盤の“要”による、どんなときもぶれない、泰然自若な思考を初公開!
- 「好き」を見つける
- 人と比べない
- 大切なことは自分で判断する
- 目標を持ち続ける
- 目標をブレイクダウンする
- 自分の現在地を知る
- より厳しい環境を求める
- 失うものは何もないと知る
- こだわりを持ちすぎない
- 背中で引っ張る
【本文より】
この本には、僕がプロサッカー選手になるために大切にしてきたことや、実行してきたさまざまなステップがつまっている。
どれも特別なことじゃないかもしれないけど、夢や目標を叶えるための何かのヒントになってくれたらいいなと思う。
そしてあのころの僕のように、サッカーが大好きで、楽しくて、ずっと続けたいと思っている子どもたちが読んだとき、あいつにできるんだから自分だって、と思ってもらえると嬉しいです。
(本書「はじめに」より)
【著者】遠藤 航(えんどう わたる)
1993年2月9日生まれ。神奈川県出身。2010年に17歳で湘南ベルマーレからプロデビューを果たす。2015年にA代表に初選出され、2016年に浦和レッズに移籍後、同年リオ五輪でキャプテンを務める。2018年ロシアワールドカップにメンバー入りを果たしたのち、ベルギー1部リーグのシント=トロイデンVVに移籍。2020年にドイツ・ブンデスリーガのVfBシュトゥットガルトへ完全移籍。ボランチとして活躍し、2020-21シーズンに日本人初となるデュエル勝利数1位に。2021年東京五輪ではOA枠で出場しチームに貢献した。
【コメント紹介】
「“自然体”が強さにつながることを体現している」
——曺 貴裁(チョウ キジェ)(京都サンガF.C.監督)
「日本代表として一緒に戦ってみたかった」
——中澤佑二(元横浜F・マリノス、元サッカー日本代表DF)
「選手としてのひたむきさと、人としての優しさがある」
——遠藤 貴(株式会社ユニバーサルスポーツジャパン 代表取締役/代理人)
【目次】
はじめに
1st Step:「楽しい」ことを見つける
「好き」を見つける/人と比べない/大切なことは自分で判断する/腰を据えて取り組む/物怖じせずにやってみる/知識を深める/難しさはやりがいになる/目標を持ち続ける/あきらめない
2nd Step:より高いレベルに身を置く
いつもどおりの自分で/刺激を楽しむ/目標をブレイクダウンする/自分の現在地を知る/やるべきことをやる
3rd Step:どうすればもっと強くなれるか考える
覚悟を決める/常に上を目指す/力の抜きどころを知る/負けの重みを知る/厳しさに感謝する/アグレッシブにいく/怪我を受け入れる/直感を信じる/より厳しい環境を求める/勝ち方を学ぶ/引き出しを増やす/海外を肌で感じる/信じる道を進む
4th Step:自分の道を決める
新しい可能性に挑戦する/壁の高さを実感する/前へ向き直る/適度に緊張する/悔しい気持ちを大切にする/リスペクトするけど恐れない/手応えをつかむ/危機感を持つ/試合ができることに感謝する/質を上げる/選ばれる重みを知る
5th Step:未知の世界に飛び込む
信頼できる代理人を見つける/自分の市場価値を客観的に判断する/ピッチ外での経験を積む/郷に入れば郷に従う/結果を出す/アドバンテージをいかす/オンとオフを切り替える/適当さも大事にする/フィジカルを鍛える/一歩でもステップアップする
6th Step:“遅すぎる”挑戦はない
いちばん下の序列から挑む/チャンスはやってくると信じる/失うものは何もないと知る/こだわりを持ちすぎない/チームの目標を達成する/現状に満足しない/理想の姿をイメージする/背中で引っ張る/自然体でいる/成長を続ける/年齢は関係ない
おわりに:サッカーよりも大切なこと
家族の存在/サッカーが普通にある生活/突然のロックダウン/ピッチ内外で自分らしく
あとがき
特別寄稿:移籍の舞台裏(株式会社ユニバーサルスポーツジャパン 代表取締役 遠藤 貴)