マイクロソフトCTOが語る新AI時代
AIを、すべての人の利益のために。?都市vs地方――格差解消のカギは「人工知能」にあった。分断された社会を再びつなぐ、開発最前線からのメッセージ。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙ベストセラーリスト第1位本書は、自分自身、組織、世界のためにどう協働し機会を創出できるか、示唆に富んだ視点を与えてくれる。 ――サティア・ナデラ(マイクロソフトCEO)「ロボットに仕事を奪われる」でも、「AIのもたらす未来はバラ色だ」でもない、両極の中間にあるバランスを著者は見いだした。 ――J・D・ヴァンス(『ヒルビリー"
すべての人に豊かさとチャンスをもたらしつつ、世界的難題を解決するAIの可能性とは――
人工知能(AI)に関しては、広まっているストーリーがふたつある。
専門技術を持たない労働者の市場がどんどん破壊されていくという暗い予想と、
知識人や専門家は仕事の生産性と効率を高めていくという牧歌的な予想のふたつだ。
しかしそのどちらも、AIをめぐる物語の全体像を捉えてはいない。
わたしの考える未来は、もっと繊細で、複雑で、希望に満ちている。
(「はじめに」より)
■著者 ケヴィン・スコット(kevin Scott)
マイクロソフトのチーフ テクノロジ オフィサー (CTO) 兼エグゼクティブ バイスプレジデント。モバイル広告のAdMobでテクノロジー・チームの立ち上げを指揮し、業界で頭角を現す。AdMobが2010年に買収されたのを機にGoogleに移籍。GoogleやLinkedInで役員や技術職を歴任し、現職に至る。Google Founder's AwardやIntel PhD Fellowship、ACM Recognition of Service Awardなど輝かしい受賞歴を誇る。また現在は、スタートアップ企業顧問、エンジェル投資家、非営利団体Behind the Techの創設者、Anita Borg Instituteの名誉理事などの顔も持つ。ヴァージニア州の田舎町出身で、妻と2人の子供とともにカリフォルニア州ロスガトス在住。