さまよう民主主義 アウトサイダーの台頭は政党政治の終焉なのか
トランプ政権、ブレグジット(イギリスのEU離脱)、移民排斥、反エリート、嫌リベラルのうねりで分断化する世界──BBCの名物解説者が、激動のグローバル政治を読む話題の書!
著者:スティーヴ・リチャーズ /
訳者:高崎拓哉
訳者:高崎拓哉
いま、いくつもの民主主義国家で、アウトサイダーの登場をきっかけに、
政治の世界に激震が走っている──
有権者は、民主主義的なプロセスを経て選ばれた政治家を、自分たちのことをまるでわかていない、鼻持ちならないエリートだと考える。真実はその逆に近い。
ではなぜ、そうした間違った思いこみが民主政治のあり方を変えつつあるのか。
答えを探るなかで頻出するフレーズがある。〝置き去りにされた〟人たち、〝コントロールを取り戻す〟必要性、〝リベラリズムの終焉〟、そして〝選挙に勝ちたいなら中道であるべし〟といったものだ。
この本は、政治をテーマにした生番組だ。
みなさんにもリーダーのひとりになりきり、彼らの目で世界を見てもおうと思っている。
リーダーが直面しているジレンマも示す。
そうすれば、ニュースの見方は変わり、政治家たちの不合理さを笑ったり、
憤ったりするかわりに、政治家の仕事とは実際にどういうもので、
彼らがどんなリスクを抱えていて、なぜ慎重なのかを探るようになるだろう。
民主主義が危ういのなら、原因はわれわれ全員にある。
──本文より抜粋
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