イム・ソンスン
IM SEONG-SUN

1976年全羅北道益山生まれ。成均館大学国文科卒。本書で第6回世界文学賞を受賞し、資本と人間の関係を描く〈会社3部作〉を上梓。その後、第2次世界大戦中の船上での反乱をモチーフとした『극해(極海)』、留学先の妻子に仕送りをする40代の単身生活のひそかな楽しみを描いた『자기개발의 정석(自己啓発の定石)』、AI時代の人間の本質について探求するSF長編『우로보로스(ウロボロス)』を刊行している。2018年、短編「회랑을 배회하는 양떼와 포식자들(回廊を徘徊する羊の群れと捕食者たち)」で文学トンネ若い作家賞を受賞。作品を発表するたびに新しいモチーフとテーマで話題を集めている。